金欠、就職活動、実家への帰郷などで忙しかった為に発売を忘れていた……
気付いたら岩澤や菊池の名前でここに訪れた人が多数居たようで。
待たせて申し訳ありません。
……待ってる人なんか居ないだろうけどね。
ともかく、2009年最後の呪いのビデオを楽しませてもらいましょうか……
Twenty Sevenが綺麗に完結してるかどうかがとても心配だが。
(基本的にこの文章は鑑賞しながら書いています。)
『シリーズ監視カメラ:団地』
のっけからのシリーズ監視カメラ。タイトル通り、団地の郵便受けを監視するだけの映像。
掴みにはちょっと弱いんじゃないの?等と思いながら画面内の異常を探していると、
突然、ノイズともに墓場の映像に切り替わり、中央には半透明の女性がゆっくり歩く姿が。
これは予想外だった。奥のゴミ箱に気を取られて居たのも一因ではあるのだが。
ただ、異変の終了からReplayまでのラグが長すぎる感がした。
どうも最近のほん呪にはこういう時間稼ぎ的な演出が目立つ。良作故、そこが残念だ。
『動画サイト』
友人たちと部屋の中で飲み会を行いながら、
怖い話、百物語をしないか的な流れになったという投稿者。うらやましい限りである。
俺などいくら頑張って、怖い話だの肝試しだのを提案してもスルーされるのに……
そんな中、友人の一人がYoutubeで不気味な女性の映像を発見したという。
残念ながら映像は削除されてしまったらしく、Youtubeではもう鑑賞できないらしいが、
ビデオにはその映像が映ったPC画面と、それを鑑賞する投稿者たちの姿が映っている。
件の映像自体はそれほど怖いものではない。
能面をつけた女性が『トミノの地獄』を音読しているだけだ。
映像は中途半端なところで終わり、怪訝そうな表情でPCを見つめる投稿者の友人たち。
しかし投稿者がカメラを上げると、
部屋の隅に半透明の人影が。それは一瞬にしてカメラの目前まで近づいてきた!
これもちょっと怖かった。
やはり伝染性のある怪談は想像力を刺激されて怖いな。
※トミノの地獄:大正の詩人、西條八十の詩。音読すると死ぬという都市伝説がある
『雪祭り』
雪祭りの光景を車上から撮影する投稿者。
日は暮れており、街は薄闇に包まれている。
幻想的な風景の中、思わぬ異変が映っているというのだが……分からない。
人は多いわ、建造物が多いわ、車のスピードが速いわで、視認の難易度は高い。
二回目のReplayでようやく視認出来た。
画面上部から人間の膝から下がぶら下がっている。
恐らくは裸足、見えている限りは半ズボンか半裸である。
どう見ても首吊り死体である。しかし、何故こんなところで……?
そして、死ぬにしてもなんでそんな寒そうな格好で……?
正直、感想が書きようの無い動画である。
『念写』
投稿者の夫婦が水族館ではしゃいでいる映像。
中村義洋によると、この映像には二つの異常な点があるという。
すると、夫はデカいハタらしき魚を見ながら「アンコウだ!」と一言……大丈夫かコイツ?
それは置いておいて、オオカミウオだのピラニアだのの水槽を鑑賞する二人。
件の異常は二人がイルカの水槽に近づいた辺りから始まる。
イルカや妻を接写した映像に重なるように、
夫(撮影者)と妻を後ろから眺めるような映像が挿入される。
撮影中である夫はもちろん、妻にもこのような映像を撮影することは不可能である。
そして、その現象が何度か続いた後、
二人の背後に目の無い(鼻や口はあるように見えるが判別できない)、
不気味な少女の姿が映る。夫婦には病死した娘がいたらしく、
二人を懐かしんだ霊ではないかと言われるが……
ちなみに俺は上の文章を書いている最中、
無意識に『投稿者の夫婦が子供と共にはしゃいでいる映像』と書いてしまっていた……
もちろん、この映像の異常を見る前にである……まさかな。
『Twenty Seven 後編 前半戦』
前編の粗筋
ほん呪スタッフの菊池宣秀には毎年、誕生日に差出人不明のビデオが届いていた。
ある日、製作委員会に菊池のビデオと似ているが、怪奇映像が納められたビデオが届く。
投稿者の柏木さん(仮名)に詳しい話を聞こうとするが、彼は自殺してしまう。
中編の粗筋
柏木さんの周囲や自殺現場には不気味な赤い印があった。
また、柏木の命日は誕生日であり、ビデオも菊池と同様に誕生日に届いていたという。
更に菊池と柏木は同じ誘拐事件の被害者であることが発覚。
誘拐事件の被害者はもう一人居るらしい。
そんな中、不気味な手紙が届き、同時に菊池がビデオを持って失踪。
演出補の岩澤は幾つかの仮説を立て、菊池の後を追って誘拐事件の現場へと飛んだ。
仮説
・ビデオを送ってきた犯人は、誘拐事件の三人目の被害者である。
・誘拐犯は27歳で死んだ。そしてビデオが届いた人間は27歳の誕生日に死ぬ。
・ビデオの映像に映る廃墟は三人の少年が監禁された廃墟。
・柏木さんの周囲に描かれていた赤い印は事件と深い関わりがあるはず。
前置きが長くなったが、そんなこんなで事件現場の山荘跡に辿り着いた岩澤一同。
山荘自体は七年前に取り壊されていたが、放置されたテントを発見。
更に何か祠のようなものが半分掘り返されているのを見つける。
掘り起こされた祠(木材が新しい為、大して古いものではない)には赤い印が!
山村周辺の町で聞き込みをするスタッフだが、特に情報は得られず。
図書館で郷土史を調べると、
『この地方には鬼が出没し、女性を浚っては食っていた。
だが犠牲者の女性たちの死体の残骸が集まり、
顔や手足が何百もある阿修羅の如き化け物になると、
鬼を惨殺して地底に消えてしまった』
などという伝説があるという。
夜になって再び山荘跡に向かう一同。
スタッフの女性、渡辺は体調不良を訴えるが、岩澤は有無を言わせず連れて行く。
人気の無い山道を歩き続ける一同だが、ふと怪しい男とすれ違う。
山道の奥には何も無いはずなのだが……?
岩澤は渡邉に男の後を追い、事情を聞くように言うが、見失ってしまう。
また、渡邉が木々の間に何か横切るようなものを見たというが……
だんだんブレアウィッチ臭がしてまいりました。
ほん呪23の廃神社後編と言うべきか?
そんな折、男性の呻き声と思しき声が辺りに響き始める……
カラギノ一族編のラストを思わせる雰囲気の中、
渡邉は山道に座り込み、『行きたくない』と呟く……
そんな彼女に「お前ふざけんなよ!仕事だろうが!」ブチ切れる岩澤。
そのまま数十分間説得して無理やり連れて行くことに。
『途方に暮れる我々であったが……』
ってちょっと待ってくださいよ中村さん!明らかに渡邉の言う事は正論だろwww
真夜中にキチガイが潜伏している山の中に突入とか、俺でも嫌だよw仕事でもwww
とんだブラック企業だなブロードウェイ……
再び現場に到着するが、テントは既に撤去されており、祠もどこかへと消えている。
さっきの男が怪しいが、彼は何も荷物を持っていないように見えた。では、一体誰が……?
辺りを捜索していると、渡邉と岩澤が人影を見るが見失ってしまう。
岩澤は「菊池に似ていた」と言うが、渡邉は「菊池ではない」と反論し、言い争う二人。
すると突然、渡邉が顔を強張らせ、蹲ったかと思うと猛ダッシュで逃げ去ってしまう。
渡邉はそのままテントと祠があった地点に着くと、猛然と暴れ始め、気を失う。
なんとか下山させ、意識を取り戻させた彼女に事情を聞くと、
『頭を叩かれたような気がして、意識を失ったあとは覚えていない』と言う。
謎が深まる中、一同は更に山荘周辺の調査を行うことに……後編へ続く。
『バーベキュー』
河原でバーベキューを楽しむ投稿者一同。
こういう場合、彼岸の思想から考えて川の中に隠れているのがセオリーだが……?
どうやら深読みしすぎたらしい。
撮影者がバーベキュー台に近づいていくと、
バーベキュー台の下から逆さまの顔がぬっと現れる。
髪はぬれてぼさぼさ、顔面は蒼く膨れ上がった水死体のようにしか見えない
それにしても、ずいぶんと熱そうなところから現れるなぁ。
しかも何故逆さまで……?
『出てはいけない』
投稿者が大学の演劇サークルの練習を撮影した映像。
しかし、公園で演劇の練習するのはどうなんだ?
昼間ならともかく、夜中は……近所迷惑だろうなぁ……
インタビューによると、練習中に突然、公衆電話のベルが鳴り始めたとの事。
一人の女性が鳴り止まない電話を取った瞬間に怪奇現象が起こったという……
現場ではホームレスの老女が凍死したというのだが……
呪いには弱すぎるエピソードだな……
ちなみにインタビューしてるのは岩澤。
Twenty Seven編と同じコートを着ている。お気に入りなのか?
そんなこんなで始まる映像。
演劇と言うには少々棒読み臭が激しい二人の女性……
投稿者のカメラワークもよく分からん。
まぁ素人だし当然か(無論、俺も専門知識なんてありません)。
突然、公衆電話が鳴り始める。「……鳴るんだ」と呟く女性、俺も同感です。
鳴り続けるため、そのまま取りに行くがすぐに切れてしまったようだ……
と、ここで突然、投稿者がビビってカメラを落とす。
俺はワケが分からず何度も見直したが、独力では見つけられず仕舞い……
アップになると明らかに顔だと分かるんだが、これで一瞬で気付くの無理じゃね?
あと、女性は脊髄に病気が発見されたそうです。凍死関係ねぇww
『悪酔い』
携帯電話による映像。投稿者の友人の男性が汚い裸を見せている……誰得?
普段は控えめに酒を飲むらしいが、この日は異常なまでに悪酔いしていたとか……
遠縁とは言え、法事の帰りに宴会に参加したらしいのにどんどんヒートアップする友人。
遂には下半身まで脱ぎ始め、陰毛に火をつけ始める……
おい、これ修正しなくていいのかよ!むしろ、積極的に修正しろよ!店員も止めろよ!!
ケツの穴に割り箸を突っ込んで、手で突っ込まれて喜んでる……もうやだこのビデオ。
そんな彼を睨み付ける目のような物体……
もう、ただの画質割れにしか見えなくなってくる辺りが悲しい。
こんなもの睨みつけたってどうなるってんだよ……
『宗教的な儀式使われることが多い事からも分かるように、
お酒には霊的な力がある。そういった意味でもお酒には十分注意したい。
酩酊状態では心身に邪悪な存在を呼び込んでしまう危険もある……』
等と、中林さんがシリアスなコメントをしても全く効果が無い。
Replayで男の裸が延々とReplayされて心底苦痛。もう勘弁してください……
これこそ真の呪いのビデオだよ……
『Twenty Seven 後編 後半戦』
遂にシリーズ完結。ここまでの三ヶ月間はホントに長かった。
だが、ちゃんと全ての複線は回収されるのだろうか……?
祠の調査を進める一同は、歴史学の研究をしている男性に赤い印の正体を尋ねることに。
彼によると、それによく似た『申』状の印があるという。
それは山荘周辺を支配し、一揆によって滅亡した武家の紋章であるらしい。
その一族の嫡子は発狂しており、領内の幼女を多数誘拐し、
足、首、胴の三つに切り分けて殺した……
そして、その事実は鬼の伝説として語り継がれたという。
岩澤は赤い印について、
縦線を三つに区切る三本線……つまり、人間を三つに切り刻む所業を非難し、
『申』に似せて揶揄した農民たちの暗号だったのでは無いかと推測する。
そして、ほん呪製作委員会は一つの結論を出した。
誘拐事件で犯人と被害者の幼児たち四人は、
山の中で忌諱に触れてしまい、かつて虐殺された幼女達の怒りに触れてしまった。
そして27歳で死に至る呪いをかけられてしまう。
犯人は27歳だったのですぐに死亡。
三人目の誘拐被害者は、自分たちに呪いがかけられている事実を知り、
ビデオを送る事で他の被害者にその事を遠まわしに伝えた……との事。
そんな遠まわしな事をせずにはっきり言えよwww
27歳になると呪い殺されますってwwwまぁ普通信じないけどさwwwww
製作委員会は、件の映像を『信頼できる霊能者』に送り、鑑定を依頼した。
その返答は……
『さすがにこういった映像を送ってくるのは、ご遠慮いただきたい』
そりゃそうだwww
更に『この映像は見るだけではなく、持っているだけで不吉な事が起こる』との事。
ほん呪製作委員会には色々と怪奇現象が起こっていたが、
それは全て菊池入社後だったらしい。
例のビデオを持ち込み、物置に増やしていったためだと推定される。
とんだ疫病神だな菊池……
つーか、製作委員会への呪いは24のダビングビデオ関連じゃなかったのか!?
気絶した渡邉を介抱する映像には、不気味な謎の影が映っていた……
ぶっちゃけ、カメラワークが怪しい事に気付いてたのでキャプを取っていた。
この件についてコメントが無かったら、
意気揚々と報告したのになぁ……残念だ……
結局、菊池は見つからず仕舞いwww
どうするんだよwwまだ27歳までには数ヶ月あるのにwww
そして岩澤もブロードウェイを辞めてしまうという。
だが、彼はビビって会社を逃げ出すのではない。
彼は、自分ひとりだけでも菊池を探すべく、
会社を離れて独力による捜査を開始するというのだ!
悲壮な決意である。渡邉にキレてたのは私情だったんだな!
確かに、菊池を見つけ出せるのは数々のキチガイと戦ってきたお前しか居ない!
戦え岩澤!今までありがとう!岩澤!!
やった!ほんとにあった呪いのビデオ Twenty Seven編 完!
なんというか……これで良かったのか?
まだまだ続く気配すらあるし……今までの伏線放り投げてね?
三人目の被害者って誰だったんだよ!!
……実は岩澤だったりしてな。
さて、次回からは通常モードに戻るのかな?
今回は序盤になかなか良作が揃ってたので、次回も期待したいところです。