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そもそも俺は生きてるんですかね
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世界には色々と突っ込みたくなるSF映画があるが、
大作映画……特にその内容が面白い場合、突っ込むのは野暮と言われがちだ。
しかし、俺にはどうしても気になることがあった……凄まじく野暮だが気になることがあった。

それは、バック・トゥ・ザ・フューチャー3のラストに登場するあの『機関車型タイムマシン』だ。
その性能は凄まじく、時間移動はもちろん、飛行も可能。そして動力は蒸気機関との事。
1885年に取り残されたはずのドクが、何故そんな代物を作り出せたのかを考えてみたい。

まずはバック・トゥ・ザ・フューチャー世界のタイムマシン技術について纏めたい。
劇中でデロリアンの時間移動に必要とされたのは以下の三つである。

・時速88マイル(時速141.6㎞)の速度
・時空移動装置フラックス・キャパシターと、作動させるための1.21ギガワットの電流
・時間移動を制御するタイムサーキット装置

飛行装置は未来で取り付ければいいので、時間移動が最優先だろう。
つまり、上記の三つを満たすことが出来れば機関車タイムマシンを作る事が出来る。
 

まず速度に関しては全く問題ない。
蒸気機関車でも時速88マイルを出せる事が劇中で証明されているからだ。

最初の問題はフラックス・キャパシターを1885年に製作することが可能なのか
という点だが……これは可能だと思うしかない。でなければ話にならない。

核反応炉『ミスターフュージョン』が家庭に普及するほど発達した2015年にも、
時間移動技術は一般には知られていない(ドク以外実用化できていない?)事や、
電子機器が発達途上である1955年に設計図が発明されたことから考えると、
意外とフラックス・キャパシター自体はローテク技術でも開発可能なのかも知れない。

次の問題はそれを稼動させる為の1.21ギガワットの電流である。
劇中での供給源は、プルトニウムを使用する原子炉、落雷を受けた際の電流、
そして、万能家庭用核反応炉『ミスターフュージョン』の三つだ。

まさか、西部開拓時代に『ミスターフュージョン』を一から作り出せるわけがないし、
流石のドクでも、あの時代の技術力では原子炉を作れはしないだろう。
仮に作れたとしても、防護服などの放射能対策装備が作れない為、被爆して死ぬか、
生殖機能に多大な障害が出たはずだが……ドクはクララとの子宝に恵まれている。
少なくとも数年は生きているようだし、傍目には健康そうに見えた。

と、なれば雷の電流を利用したとしか思えない。どうやったのだろうか?
パート1終盤、1955年の際は被雷地点が予測されていたから良かったものの、
今度はそう正確には予想できまい。雷雲が近づいてくるなり避雷針を上げ、
時速88マイルでぶっ飛ばしながら雷を待つという手はあるが
……避雷針に落雷するかどうかは、完全に運任せである。

だが、その問題は大した事ではないかもしれない。
最大の問題はタイムサーキット装置である。パート3冒頭の手紙によれば、
タイムサーキットの製作に必要なパーツは1947年まで発明されていないらしい。
つまり、時間移動に成功したとしても、何時に飛ばされるかは予測不可能だ。

未来に飛ばされれば良いが、過去に飛ばされたとしたら目も当てられない結果になる。
また、未来は未来でも人類が滅びているような超未来に吹っ飛ばされる可能性すらある。
あまりにもリスクが大きすぎる。

こうなると、あの機関車タイムマシンはマーティの妄想ではないかと思えてきた。
いや、もしかしたらパート1冒頭の巨大スピーカーのショックを受けた時点で、
マーティの頭は深刻なダメージを受けてしまったのではないか……



アレックス・キートン氏及びドク・マクフライ氏のコメントにより、
デロリアンは二台存在したという事実を失念していた事が発覚。
前提条件が崩壊したこの記事は、もはや完全に無意味・・・・・・

お粗末さまでした。
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コメント
デロリアン
あの時代にはデロリアンは2台あったはず。マーティが乗ってきたものと、ドクが乗ってきたもの。だからミスターフュージョンはある。
問題となってたのは時間移動に必要な部品(あの時代には材料がないもの)だが、マーティが残したホバーボードがあったので、これを利用して解決したのではないでしょうか?
残されたデロリアンをもとに新しいSLタイプのものを作り、その後マーティが過去にもどるためにデロリアンを洞穴に残せば万事解決。
【2011/03/02 21:44】 NAME[アレックスキートン] WEBLINK[] EDIT[]
Re:デロリアン
良く考えたら二台ありましたね……
同じ人間が同じ場に二人いるとダメなのに、同じ車のパーツを使いまわすのは大丈夫なのか……?

どのような工具を使ってホバーボードの部品を流用したのかが謎ですが……まぁドクが天才だから何とかなったんでしょう多分。
【2011/03/29 12:57】
まだ検証過程だが
ひとつ、はっきりしていること。それは、マーティが西部時代の1885年に行った時点で、未来型(ミスターフュージョン版)デロリアンは、二台ある。一台目はもちろん、最初にドクが雷の影響で乗って来たもの。二台目は、先に西部時代に行ったドクが1855年から1955年まで70年間保管してきて、マーティが乗ってやって来たデロリアン。一台目はマイクロチップがショートしたため機能せず。二台目はガソリン以外は正常だったため、機関車の力を借りて1985年に戻ってきた。よって、マイクロチップ故障のミスターフュージョン型デロリアン一台が1855年にある。では、チップはどうしたか?特に語られていないが、もしかしたら、ホバーボードの基板から代用出来たのかもしれない。修理後、一気に未来へ行き、完全なタイムマシンに仕立て、1985年に戻ってきた。ちなみに、ドクは本来、1985年のタイムマシン完成披露の日、死という運命の時を迎えたはずだった。また、クララも、峡谷に落ちて、死を迎えるはずだった。その二人が、次元の狭間の住人になり、どの時代の人でもなくなったのは、事実上、『死』を迎えたと捉えてもよいのではなかろうか?
【2011/08/10 23:17】 NAME[ドク・マクフライ] WEBLINK[] EDIT[]
無題
1.21ギガワットじゃなくてジゴワットです
【2015/10/11 14:05】 NAME[ロレイン] WEBLINK[] EDIT[]
かなりスッキリしました
私もどうしてもこの件だけが腑に落ちていませんでした。この記事の内容でかなりスッキリしました。ありがとうございました。
【2020/05/28 16:45】 NAME[chuten] WEBLINK[] EDIT[]
無題
皆さんの意見を見て自分もスッキリできました。
デロリアンが二台ある、マーティが1885に飛べるようにタイムパラドックスを起こさない為に廃坑のデロリアンが存在できなければいけない
ならば戻せばいいだけの事
ドクとクララの二人ならば抜けることなくその任務達成できることでしょう、パート3で修理が簡単だったのも矛盾が生じないための仕組まれた故障だったのかもしれませんね。
【2020/07/01 22:04】 NAME[暇人] WEBLINK[] EDIT[]
ギガワットで合ってますよ
ロレインさん
監督と脚本家が聴き間違えて、劇中ではジゴワットになってますが、正しくはギガワットなので合っていますよ。
【2022/07/17 14:20】 NAME[デロリアン] WEBLINK[] EDIT[]


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