ジェイムス黄金の右即死キックは健在
相変わらずウクライナはチェルノブイリ、Jupiter地区を彷徨っていた俺だが、 人懐っこい野犬に襲われて危うく死にそうに。 そこで俺を助けてくれたのはYanov駅地下に拠点を持つ自然保護官で、 現在は後進モンスターハンターの教育を担当しているTrapper先生だった。 俺は彼に弟子入りし、モンスターハンターのイロハを学ぶ事にした。 これで日本に帰っても、モンハン厨の友人たちからハブられることも無くなるぞ!! まず訪れたのは駅の西側に存在するトンネルだった。 不気味な鬼火が揺らめき、強烈な精神波が放出されるトンネルの奥には、 一人のミュータントが巣食っていた。彼の名はController。 洞窟内から発せられる精神波に脳をやられ、更に放射能で進化を遂げた男だ。 時折、何もない場所で跪き、手を振るような姿を見せるのが印象的だった。 我々が訪れたとき、彼はお食事中だった。 今晩のディナーはTrapper先生の新弟子、つまり俺の兄弟子である。 何でもControllerを狩ろうとして、失敗してしまったらしい。 先生は彼のことを「功を焦り過ぎた馬鹿な奴だ」と言いながらも、 「食われただけマシだ。ミュータントと化した彼を狩るハメになるよりはな」と、 口惜しげに語っていた。 次に目指したのは、通風孔跡に棲んでいるとされる怪物キメラだったのだが、 先生はその前に面白い生物を発見した。 Pseudogiant、通称:グロ肉スカルチノフだ。 キメラと並び、ウクライナで見られる生物としては最も大型の部類に入る。 非常に危険ではあるが、一方で非常に鈍い生き物でもあるため、 接近して観察しても大丈夫だとの事だったのだが・・・・・・ バレたじゃないですか!どこが鈍いんですか先生!! 先生が対巨大ミュータント用に開発したカスタムショットガンで対抗するも、 グロ肉の表皮はスラッグ弾の直撃すら跳ね返してしまう。 我々は必死で逃亡したが、グロ肉もなかなかにしつこい奴で、 一晩中追い回されるハメに。先生はご老体なので駅まで体力も持たず、弾薬も尽き、 もはやこれまでかと思われた・・・・・・だが、そんな我々に救いの手が現れた。 さっちゃん(BloodSucker)である。 しかも、Elderタイプと呼ばれる最強のさっちゃんだ。 それが闘争本能故か、気紛れ故か、グロ肉に対して戦いを挑んだのである。 我々は何とか近所の廃屋へと逃げ込み、戦いの様子を観察した。 ウクライナ最強と呼ばれる怪物同士の戦いに、先生は興奮を隠せない様子だった。 夜明けまで続く長い戦いの末、 グロ肉の衝撃波攻撃で深手を負ったエルダーさっちゃんは逃亡していった。 しかし、さっちゃんの執拗な攻撃に耐えかねたのか、グロ肉もまた何処かへと去っていった。 ウクライナ最強動物決定戦は、引き分けという形で終わりを告げたのだ。 長い夜を終え、危険な目に遭わせたお詫びとして先生は、秘密の場所へと案内してくれた。 対巨大ミュータント用に開発された超巨大ノコギリ型兵器・・・・・・ではなく、 放棄された超巨大採掘機バケットホイールエクスカベーターである。 ユーラシアの広大な地平線から日が昇ると、 採掘機の巨大なホイールが朝陽を受けて、黄金色に輝き始めた。 あまりにも美しく、幻想的な光景に、俺は思わず息を呑んだ。 「見ろ、ウクライナの、チェルノブイリの朝焼けだ。 夜通し闇の中を歩き続けたモンスターハンターだけが楽しめる最高の景色だぞ。 どんな酷い目にあっても、この風景を見れるなら安いとは思わないか?」 柄でもない、アルカイックな笑みを浮かべたTrapper先生の顔に、 俺は「安いわけねぇだろ馬鹿、死ね」と言いながら、全力でボルトを投げつけたのだった。 PR |
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