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ジェイムス黄金の右即死キックは健在
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今回は俺もまくるも運が悪かったらしく、
突発的なトラブルにかなり妨害され、苦戦を強いられた。

しかし俺はもう少し頑張れたはずだ。
せめて余裕を持ったスケジュールが組めればよかったのだが・・・

画力の無さをカバーするほどのシチュやギャグを入れられもせず、
全体的に荒が目立つ。初参加と言ったってこれは酷い気が・・・

正直、今すぐにでもリメイク版を描き始めて、
買ってくれた人だけに無料で配布する手段を考えたほうが良いかも知れん。
今は寝ないと死にそうだが・・・三日間睡眠時間ゼロってどんだけだ。消耗戦過ぎるだろう。
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さて、一枚書くつもりが全然描けなかったという笑い事にならない事態。

おまけに来週の土日月が作業できない臭い模様。

ヤバいの?死ぬの?

メタルダーだ

それはともかく、
金曜のまくるとの定例会談の際、締め切りが12月6日だという事実が発覚。

しばらく、チラシの裏を更新する余裕はなくなりそうだ。
pixivに挙げるイラストも無いし・・・

こうなればさっさと原稿を描いてその一部をうpする他ないか。
土日中に一枚は書くぞ!!

難しいぞ千桜さん・・・どうにもバランスがとれない・・・間に合うのか俺
妥協してエルピー・プルあたりを描いて誤魔化すかな。一番描きやすいし


以下チラシの裏

先日の続き

ビデオの事件から四ヵ月後の三月。Nは転校した。
もちろん、ビデオのことは関係がない。親の転勤だったそうだ。

彼からは数ヶ月に一回、手紙が来た。それは中学校に入ってからも絶えることなく、

やがて携帯電話を手に入れてからはメールでの近況報告がメインとなった。

だが、時が立つにつれ、俺の友情も冷めていった。
遠くにいて会うこともない友人の事をいちいち思い出す事が億劫だったからだ。
メールのやりとりは、一ヶ月に一回になり、やがて一年に一回のペースになった。
近況報告の内容も、やがてアドレスの変更などといった、内容の無いものになっていた。

今年の二月、俺は一年ぶりにNに電話する事にした。
小、中学時代の多くの友人と成人式で再会したのだが、卒業前に転校し、
別の地方に行ってしまった彼とは再会出来なかったからだ。

例のビデオの事がまだ気にかかっていたというのもある。
俺にとってあのビデオはある種のトラウマとなっており、彼と話し合うことで、
笑い話にしたいという気持ちもあった。

幾度かコールしたが、電話はなかなか繋がらなかった。
時間を変え、数度のコールを試みた末に、ようやく電話が繋がった。

「もしもし、N(名字)ですが」
面食らった。電話先の声は中年の女性にしか聞こえなかったからだ。
「もしもし、これ、Nくんの電話ですよね?自分は(俺の本名)という者なのですが・・・」
「はい・・・もしかして、小学校の時の●●くん?」

どうやら、相手はNの母親らしかった。
「そうです。」と応えると、相手は黙り込んだ。
相手に信じられていないのか、と思った俺は
「N君に代わってもらえないでしょうか?留守ですか?」と続けた。
今思えば、携帯電話にかけたのに、母親が取った、という時点で疑問を感じるべきだった。

彼女は悲痛な感情を抑えるような、篭った声で応えた。
「すいません、Nは死にました」

頭を殴られたような衝撃が俺を襲った。
「どういうことですか?死んだって・・・?」
「・・・三日ほど前に死んでいたのを私が見つけたんです」

何故か、凄まじい悪寒を感じ、同時にあるイメージが脳裏に浮かんだ。
あのビデオに映っていたもの、それがしていた事。
悲しいという気持ちはなかった。むしろ、身勝手な、恐怖だけを感じていた。
やがて、俺は意を決して口を開いた。

「すいません・・・もしかして・・・Nくん、首を吊っていたんじゃないですか?」

電話が切れた。

それ以来、彼の携帯電話にはかけていない。恐らく、もう契約は解除されているだろう。
手紙に書かれていた住所を基に彼の家族を訪れる事も出来るだろうが、迷惑なだけだろう。

俺は映像を見てから10年近いときが流れた今でもあの映像の事を忘れられない。
忘れたほうがいい、とは思っているのだが・・・

せっかくpixivに入会したのだから絵をうpしなければとは思うものの、
忙しくてイラストを描く時間も確保しがたい。

さっさとバイトを始めないと資金不足で積みそうだし・・・
でも更に時間がなくなるのはなぁ・・・

とりあえず、宣伝がてら千桜さんの漫画を描き進めてうpるつもり。


以下チラシの裏


結婚だとか子供だとか、異性のパートナーが必要なイベントには全く縁のない俺だが、
結婚するという友人(滅多にいないが)には必ず言いたい事がある。


子供をビデオカメラで撮るな

お子さんがどうなろうがどうでもいいですよ。俺は。所詮他人事ですし。
でも、後々ロクな事にはならないでしょ?何も起こらなかったにしても、
俺なんて中学生の時の映像を、今見せられたら死にたくなりますし。

まして、何か起こった場合、死にたくなるどころか、問答無用で死んでしまいますよ。

小学校五年生の頃、俺には仲の良い友人がいた。仮にN君としておこう。
彼のお父さんはなかなか子煩悩な人で、学校のイベントがあると必ずビデオカメラを手に、
N君の姿を撮りに来ていた。

どこもそうだろうが、俺が通っていた小学校は毎年、11月に学芸会をやっていた。
演目は劇である。俺は台詞が2つくらいしかない、脇役の狸をやっていたが、
Nは主役だった。正確には主役を複数の人物が演じていたのだが、とにかく主役である。

本番当日、Nの父は観客席の先頭で撮影していた。
俺は舞台に置かれたダンボールの草むらから客席を見ていたが、とても楽しげな様子だった。

クラスの全員は劇を見事に演じきり、学芸会は成功に終わった。
劇が終わった後、両親に褒められている彼の姿がまだ瞼に焼き付いている。

それから数日が過ぎたある日の事。俺はNの家に遊びに行った。
すると奴は学芸会のビデオを持って来た。「面白いものが映ってる」と言う。
嬉しそうに「自分だけが気付いた。まだ父さんにも言ってない」と言いながら、彼はビデオを再生した。

映ったのは、俺達が演じていた劇だった。

学芸会終了後、学校側が撮影した映像をクラス全員が見ていた為、
俺は彼が何をやりたいのか分からなかった。
「良いから見ていろ」という彼の声に促され、見続ける俺。時折こちらをニヤニヤ笑いながら見るN。

ビデオの中でも劇はつつがなく終了した。俺はNの意図が分からず、どういう事だと問うた。

彼はまたビデオを最初に巻き戻した。舞台の上のほうを見ていろと言う。
再び再生される映像、俺はじっと画面を見続けたが異変を見つけられない。
やがて、Nが映像を停止して、ある一点を指差した。

そこに何か黒いものが映っていた。なんなのかは分からない。
ただ、漠然とした黒い、塊のようなものが映っている。
「ここを見ていて」と言いながら、再び再生するN。

カメラワークは良いとは言えず、かなり手振れもあったが、その部分は概ね映像に映り続けていた。
視線がブレても、場所が変わらないことから、それはノイズなどではなく、映像に映った物だと分かる。
俺は黒いそれが少しずつ、しかし確実に大きくなっていることに気付いた。
それだけではない。動いている。ブルブルと震えるように蠢いていたのだ。

やがて、はっきりとした形が見えてきた。人型だ。虚空でブルブルと震える人型だった。
しかも、うっすらとだが、身体と同じ、黒いヒモのようなものでそれはぶら下がっているらしかった。

何か、舞台装置の一つじゃないかと思ったが、見覚えはなかった。
後で天井を見上げてみたから、間違いない。そんなものはなかった。
どう見ても、首を吊り、もがき苦しんでいる人の姿にしか見えなかった。

Nはあくまで嬉しそうだった。俺達は心霊写真を探そうとアルバムを探して遊んだ事があった。
彼はその延長で、これを見つけ出したという。彼は勝ち誇った表情だった。
一方の俺は震えていた。こんなにはっきり映っている心霊写真、いや映像は見たことがなかった。
しかも、”そいつ”は俺達が劇を演じている真上にはっきり映っているのだ。
これは絶対にヤバい、と直感が告げていた。
雑誌かTV局に投稿しようか?などと笑っているNの姿が冗談にしか見えなかった。

その日、俺は暗くなる前に、早めに帰ることにした。
Nは父さんにこの事を教えて、投稿する事を薦めてみると言っていた。

翌朝、学校に来るなり、Nは例のビデオが捨てられてしまったと言って来た。
それどころかNの父親はビデオカメラまで捨ててしまったという。
そしてこのビデオのことは誰にも言うな、と厳しく口止めしたという。
俺はNを慰めたが、内心ではホッとしていた。あのビデオは二度と見たくなかったからだ。

ただ、今になってみるとNの父の判断は遅かったと言わざるを得ない。
彼はビデオカメラそのものを買うべきではなかったし、そしてそれでNを撮影する事はなかった。
更に言えば、あの学校にNを入学させた事がそもそもの間違いだった。

だが、それについては後に語ることにしたい。




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